ええ天気や!
どうも整備士です。
こちらはフライト日和なお天気ですよ!
さて今回のお話もかなり真面目な話です。
自分は9年ほど航空機の整備士をしてました。小型の飛行機、ヘリコプターの整備士です。
最近航空機(小型機)の事故が続いてありましたが、航空機事故って続くんですよ。先輩や上司からよく聞きましたが負の連鎖というやつです。
なので業界では事故が起きると(起きてなくてもですが)ピリピリとしたムードになります。(少なくとも自分はそう。)
航空機の死亡事故率
航空機の事故ってどれくらいの頻度で起こっていると思いますか?
アメリカの国家運輸安全委員会のデータになりますが航空機に乗って死亡事故に遭遇する確率は0.0009%です。
アメリカ国内の自動車の死亡事故の確率は0.03%。
かなり差があります。
日本国内でも車の交通事故は年間50万件超あります。
まぁ航空機と自動車分母が自動車が圧倒的なのでそら車の方が事故は起きますわな。
航空機の事故の原因
ある機関の調査では・・・
- 操縦ミス37%
- 機械的な故障が約14%
- 天候約10%
- 原因不明30%
- 破壊行為(テロ等)5%
- 操縦以外の人為的ミス(整備、管制など)4%
となっています。
大半は人為的なミスで、機械的なものも多いです。
そして一番事故が起きやすいとき。
よくテレビでも言われていますが、魔の11分「クリティカルイレブンミニッツ」です。離陸3後分、着陸前8分の間で事故が集中しています。最近の小型機の事故もこの魔の11分の間で起きた事故です。
事故を減らすために・・・
航空機事故は滅多に起きません。ただ事故が起きれば被害は甚大です。そして悲惨な事故が二度と起きないように様々な努力がされています。
事故が発生した時は、事故調査委員会という国土交通省航空局の機関が事故の調査をします。これは航空機事故の原因を探し出し、二度と事故が起きないように改善するためでもあります。
普段整備士やパイロットも事故やミスを起こさないように、定期的な教育、検査、訓練等を行っています。
そして、技術的なことではなく、人間は必ずミスをするのでヒューマンエラーという教育も行われています。それでも人間はミスをする生き物です。2人で確認するダブルチェックや、3人トリプルチャックなど一人だけに任せない!チームや組織で安全管理を徹底しています。
まとめ
航空機事故は滅多に起きません。
なので報道でもかなり過熱した報道がなされたり・・・
本音言うと車だって一緒やのにと思います。まぁ航空機は空なので止まれませんが・・・
日々航空関係者も事故が起きないように一生懸命やってます。
しかし、人のすること。いつかは・・・ということもあります。
ただ起きないように予防はしっかりと!
自分も航空業界に戻る(予定)ので緊張感を持って仕事をしていきたいと思います。