会社所属航空整備士はライセンスを持っているからと整備士の仕事ができるわけではない話

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お勉強が必要です。

どうも整備士です。

 

さて今回も航空整備士についてのお話です。

今回は会社に所属している整備士は整備のライセンス(免許)を持っていても即整備士の仕事ができるわけじゃないんですよ〜というお話です。

 

はっ!?なんでよ!?

と思われるかもしれませんが色々とあるんですよ。

 

 

会社にはそれぞれの社内資格というものがある

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ライセンスを持っていれば整備士の範疇でなんでもできる!

と・・・思いがちというか当たり前な感じかもしれません。

 

でも会社で働いている整備士はライセンスだけでは実はお仕事できません。

「社内資格」という資格を取得しなければ会社ではそのライセンスの力を発揮できません。

 

社内資格ってなんよ?と。

簡単に言うとまぁ字のごとくなんですが、その会社内での資格。
そしてその社内資格も数多くあるんです。

 

 

社内資格って何があんの?

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社内資格は会社が事業で使用している飛行機の種類、仕事の内容によりまちまちなんですが、

  1. 日常点検確認者(航空機の型式限定)
  2. 確認整備士(航空機の型式限定)
  3. 領収検査員
  4. 品質検査員
  5. 整備作業主任者(航空機の型式限定)
  6. 確認主任者(航空機の型式限定)

などなどがあります。(厳密いうともっとあるんですけど代表的なものをピックアップ)

特にかっこ書きした航空機の型式限定とは、車でいうとトヨタのカローラシリーズとか日産のスカイラインシリーズみたいな感じです。

航空機も車のように様々なメーカーがあり、機種があります。
そして航空機の整備士は型式限定でしか確認できず、その型式だけしか社内資格をいただけないので、資格を取るたんびに勉強勉強なんです。

次は1〜6の仕事内容についてお話しします。

 

 

1〜6の仕事は何してんの?

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1、日常点検確認者

日常点検確認者は、航空機が飛ぶ前、次の飛行の前、最後の飛行の後に航空機の点検をするための社内資格です。
空港で飛行機に乗る前に飛行機の周りをウロウロしながら点検しているツナギの人をみたことがないですか?

そうですあの人が日常点検確認者の人です。
飛行機が飛ぶ前、飛んだ後に航空機が健全な状態であるかを点検する人なんですよ!

 

2、確認整備士

確認整備士とは、航空機を整備したことを確認する人のことを言います。

確認?なんそれ?と思われますが、
航空機を整備して、その整備を確認するってところが法律で資格(航空整備士のライセンス)がいるところなんです。

確認というのは、簡単にいうと作業内容、部品、工具、書類等全てのものことがマニュアル通り、会社の規定通りにできてるよ!ってOKだす人といったほうがわかりやすいですかね?

先ほどの日常点検確認者と言われる人より上位の社内資格になります。
日常点検確認者は飛行機の出発前、到着後の確認のみ。

一方確認整備士は、日常点検確認者の仕事はもちろん、整備の確認も全て。

 

ということで確認整備士の社内資格をとって初めて国家資格のライセンスがフルに役立つ時です。
でも確認整備士になるということは・・・それだけの大きな大きな責任を担うことになるので大変です。

 

3、領収検査員

領収検査員とは、購入した航空機の部品を領収(受け取る)仕事をする仕事、社内資格です。

航空機の部品は、車と違って基本的にはいわゆる純正部品しか使えません!(厳密にはほんの一部社外品が使える)

このパーツの方がかっこええから!って気軽に社外品には交換できないんです。
そして、純正部品であってもその部品が本当に航空機につけて良いのか?を部品についてくる書類で確認します。

書類の話をしだすとこれまたややこしくなるのでまた別の機会にお話ししますが、領収検査員は、部品と部品についてくる書類が正しいかをチェックし、払い出す仕事です。

なんか簡単そう!って思うかもしれませんが、そのややこしいと言った書類が肝なんですわ。
法と書類と現物と。これもまた知識がないとできない仕事なんです。

もし間違っていたら・・・とんでもないことになるんですよ〜!

 

4、品質検査員

品検員なんて自分たちは呼ぶのですが、航空機を整備している途中で航空機がしっかり整備されているかをチェックする人のことです。

ん!?整備のチェックは確認整備士の仕事なんじゃ?と思われた方。さすが。

 

もちろん確認整備士が確認をするのですが、航空機1機の確認整備士は一人です。
一人で責任負うのって・・・エグいでしょ。

しかも会社での飛行機。

人一人ではミスがあるかもしれません。(だって人間だもの。)

 

ということで確認整備士が確認したのち品質検査員がさらにダブルチェックの意味も込めて検査します。
第3者の目ってやつです。そして最後の砦でもある・・・。

 

ということで品質検査員は確認整備士の資格を持ち、さらにさらに何年もの経験を積んだ人間でないとなれません。

 

5、整備作業主任者

この社内資格は確認整備士に似ています。
しかし確認整備士とはまた位置付けが違う資格になるんですよ。

またまた車の話になるんですが、車の車検って本来国の検査機関に車を持って行ってそこで検査をしなければ車検に合格できません。
ですがそんなことしてたら検査場には車が溢れ、とてもやないけど車をはかすことは無理です。

そこで民間車検場というもの?制度があります。
国の検査に成り代わって民間で車検ができるようにした制度です。

民間車検場では国の基準をパスした整備工場でみなし公務員と呼ばれる民間の人間が検査し、国の検査の代わりに基準適合証というものを発行できるんです。この基準適合証等を国の検査機関に送れば車検完了となります。

 

航空機においてもこれに似た制度があって「認定事業場」という制度があります。
まずは認定事業場になることがものすご〜く大変なんですがその辺のお話はまた後ほどとして、この整備作業主任者というのは認定事業場で車でいう車検(航空機では耐空検査、略して耐検)の作業をし、まとめる長のことを指します。

整備作業主任者になるには通常これまた確認整備士の社内資格をとって経験を積まなければなれません。

 

6、確認主任者

確認主任者とは5の整備作業主任者でお話しした「認定事業場」において、国の検査官の代わりになる人のことを言います。

みなし公務員みたいなもんですね。

 

整備作業主任者が整備作業を終わらせ最終的にこの確認主任者が検査し、航空機基準適合証というものを発行します。

もちろん確認主任者は確認整備士、整備作業主任者などを経てからなれる資格。
一番責任重大です。

だいたいどこの会社さんも40代〜50代の超ベテランの方がやられています。
もう自分からしたら神の領域ですわ。

 

そもそも社内資格はなぜ必要なのか?

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難しい質問なんですけどね。

航空機に関する法律がたくさんあって、その下に会社の規則(厳密には整備基準、整備規程、業務規程)ってのがあります。
実はこの会社の規則は国の認可、承認等が必要な規則なんです。

 

ということは・・・おわかりですか?

 

会社の規則=国の法律のさらに枝分かれした小さな法律ということです。

 

そしてこの規則には整備士の社内資格のことももちろん記載しているというか記載しなければいけないんです。
ということで、社内資格という名の小さな法律の資格といった方がわかりやすいかなぁ?と思います。

まだまだ続きがあって、社内の規則通りに仕事をしなければいけません。
だって規則は法律みたいなもんですからね。

そこから逸脱することは規則違反です。

 

規則を熟知し、正しく仕事を進めていくのが会社に所属する整備士のお仕事です。

なぜここまでしなければいけないのか?社内資格が必要なのか?

 

それは・・・

 

 

航空機を安全に飛ばすため!

 

 

当たり前なんですけどね。
その当たり前を実行するためにこのような規則、そして資格が存在するんです。

 

 

まとめ

少し難しかったかもしれません。

でもだいぶすっ飛ばしてご説明したのでちょっとはわかっていただけたかなぁと思います。

 

プロの人から見ればおいおい!と突っ込まれそうですが・・・プロの人は見なかったことにして無駄さいまし。
まだまだひよっこ航空整備士ですので。

ということで今日も座学で腰痛気味の33歳がお伝えしました!!!

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